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「君の美しいメロディに、狂ってしまいそうだ。」
フリー台本置き場
01/あさきゆめみし
どんなに鮮やかでも、いずれ散ってしまう花<キミ>は美しい。
あぁ、どうして、
どうしてキミは、僕に優しく笑いかけるのだろう。
その笑顔を、見てしまったら、最後。
花<キミ>を手に入れたい想いが溢れて、どうにかなってしまいそうだ。
花<キミ>手に入れたら、どうしようか。
いずれ散ってしまうのなら、僕が手折(たお)ってしまおうか。
大丈夫。花<キミ>はとても綺麗だから、散ったとしても美しい。
…いや、寧(むし)ろ、散った姿の方が美しいのかもしれない。
あぁ、見たい。
儚い夢のように散りゆく花<キミ>を。
僕の手で残酷に散りゆく花<キミ>を。
神様、どうかお赦(ゆる)しください。
僕は只(ただ)、一輪の花を摘み取り、愛(め)でたいだけなのです。
…ほら、神様もお赦しになってくださるようだ。
「さぁ、おいで。
怖がらなくていい。優しくしてあげるから。
例え君が壊れたとしても、ずっと一緒にいよう。
そう、ずっと…永遠に。」
02/ひだまり
夢を見たんだ
君の夢を。
え?どんな夢かだって? そうだなぁ…陽だまりのような暖かい夢だよ。
君がいて、僕がいて、手を繋いでるんだ。
本当に、幸せな夢だなぁ…ふふ。
君はどんな夢を見たの?
…え?僕と君が離れ離れになる夢?
…まさか、そんなことある訳ないじゃないか。
僕と君はずっと一緒だ。
たとえ君が僕から離れていくとしても、
夢のような陽だまりの君を、
いじらしく微笑む君を、
泣き顔も美しい君を、
逃 が し は し な い
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